EXPERT TECHNIC

Draw4フィールドモニター 笠松 仁

サイズ狙いに特化した釣り方&狙い方

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今回のお題は「サイズ狙いに特化した釣り方&狙い方」、正直困りました…

Draw4 ブログの投稿等からデカいイカに特化した釣法があるとオーナースタッフさん思われたのでしょうか!?笑

今回は自身現場で養った経験値に基づいた、完全自論で書かせてもらおうと思います。

まず ” アオリイカ ” に対する見立てとして、

1.変化に潜む生物
2.目に頼り獲物を捕らえる生物
3.回遊性に優れた生物(どちらかといえば夜行性)
ざっくりとこのような見立てをしています。

私のスタイルとしては、上に挙げた ” アオリイカ ” に対してアプローチしていき出会いの確率を上げていくというもの。
出会いが多くなる中で、良型、大型が混じっているという訳です。

正直、春の親イカ狙い・日中のサイトフィッシング以外で大型のみに特化して釣り分けることは私はできません…。
 

1. ” アオリイカ ” は変化に潜む生物であるということ。

『変化を釣る』という根幹にある部分は、シチュエーションに左右されないので、以前こちらで書いた
「ナイトエギングのススメ」を参考にしてもらえればと思います。

では、ここからは自身の記憶を振り返り、良型の確率の高いポイントの条件を整理したいと思います。

①.大型ワンドが絡む出口付近の潮通しの良い波止場や地磯
②.潮通しが良く深場隣接のシャロー場
③.潮の変化が見込めるとともに地形の変化(駆け上がりやブレイク)が絡む場所

デイ、ナイト振り返りざっくりとこのような感じだろうか。

まとめてみると、『地形の変化(物理的ストラクチャー)』× 『潮流の変化(流動的ストラクチャー)』がともに見込めるポイント。

私のスタイルでは潮流の変化をいち早く掴みキャストすべき方向やレンジを絞り込んでいくことで出会いの確率を上げていくため、潮受けが良く水中の情報を多く伝えてくれるDraw4シリーズは必要不可欠となります。

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2. ” アオリイカ ” は目に頼り獲物を捕らえる生物であるということ。

飽きさせないためにはカラーローテーションも一つの『変化』と言えるでしょう。
何より釣り人の集中力が続かなくなってくることで釣りが雑になってしまいがちになります。雑になってしまうことでエギを通して伝わる水中イメージが崩れたり、抱かせの間(フォール)に不自然さが生じ悪循環が始まります。自身が信頼できるカラーや好みのカラーをローテーションすることも釣果に繋がる秘訣とも言えるでしょう。

 

3. ” アオリイカ ” は回遊性に優れた生物(どちらかといえば夜行性)

年魚とも言われるアオリイカは、良型ともなれば、捕食や適水温の変化、生涯のイベント(産卵行動)を目的とし広大な範囲を移動するようになります。
基本は夜行性となるため、日中においては私たちが釣ることができるショアエギングではランガンスタイルが少しでもアオリイカと出会うためのキーポイントとなるでしょう。
ランガンすることで地合いを逃してしまう可能性もありますが、粘るのであればエリア内の絶対数が多いエリアで粘る方が釣果へと結びつき易いということ。
見極めとしては例え抱かなくても少しの時間で複数回のイカを目視で確認できたのであれば、潮流ほか『変化』のタイミングで釣れる可能性がある。自身なりの判断でこの『変化』のタイミングで反応が何もないようであればポイントを見切っても良いでしょう。また、訪れたポイントで小一時間投げるもイカの目視が皆無の場合はキッパリと見切り他のポイントへ移動して良いでしょう。
日中エギングは目視で確認できるという判断要素が加わるので、積極的に見切って移動していくことが 多くの ” アオリイカ ” と出会うきっかけとなり、うちに良型も混じってくるでしょう。
最後に、文章途中に書いてある大型に特化した釣り分けの例外編について書きます。

一点は、サイトフィッシング。そして、もう一点は春の親イカ狙い。どちらも大型のみに照準を当てるので1か0のような釣りになりますが、釣り分けはほぼ成立します。

まず『サイトフィッシング』から。

偏光グラスを通していち早く自身から遠い範囲で良型のエギへの追尾を確認する。この場合、大体の場合周りに複数匹見える場合が大半です。大型に照準を当てどういったエギの動きに反応が良いかを一瞬で判断します。素直に抱いてくれればOKですが、まず小型が手を出してくるでしょう。小型が抱き墨を吐いた時点で大型への望みはなくなるので、小型が抱いてしまいそうなら即回収し、再アプローチ。この際、私は3号エギを多用します。理由としては、操作性が良いことと大型が抱き込んだ際にほぼ確実にフックアップできるからです。あまり手前で抱かそうとしたり近距離での水面付近までのエギの浮上は釣り人の姿を見せてしまいすぐにプレッシャーがかかり反応が悪くなります。見つけてから1、2投が勝負です。小型を無視するので1か0の釣りになってしまいますが、その分見返りも大きいです。

続いて、『春の親イカ狙い』です。

産卵場手前での底の釣りになります。私の考えでは ” 労さずして食す ” が基本の春イカはスラッグを利用し釣り人側への移動距離を抑えた底の釣り。底の釣りをしなくても釣れますが、水温も上がり始め活性の高い早生まれの個体に手を出させてしまうことで釣れる可能性があった親イカにプレッシャーを与えたくないから…。
できるだけ警戒心の強い親イカに抱かせの間を与えるのか?
シャクりでエギの存在をアピールし、底のステイで抱かせるイメージ。
自発的にアピールする独特なカラーバリエーションのDraw4シリーズはステイ時も波の押し引きで飽きさせないアピールを続けてくれます。また、干渉の要素の多いフォールを長く取ろうとするのであればボトムステイの方が違和感を抱かせ難いという結果から導き出された答え。
 

まとめ、私自身海に近い環境で生活しており、釣行回数も多いことから現場で得られる情報や答え合わせを今まで幾度と繰り返してきました。
釣果に伸び悩んでる方がいるのであれば、まず水中をイメージしてみて下さい。シャクりがカッコいい、いい道具を使っている等、水上のことはイカは全く気にもしていません。
水中のイメージが釣果への第一歩です。そして、過程を大事にして下さい。釣れなかった理由をいくら探しても悩んでも答えは出ません。釣れた時の過程を今一度振り返って下さい。そうすることで釣りがどんどんと奥深くなり、楽しさもより増します。
そうすることで『釣れた』ではなく『釣った』に変わり、偶然ではなく必然の釣果となっていきます。
 
『釣りは楽しんでなんぼの遊び!』
 
少しでもお力添えになれればと思います。

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2020.01.14 08:59
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