EXPERT TECHNIC

Draw4フィールドモニター 大浦展仁

潮まわり、干満のよみ方

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サンデーアングラーにとって潮を選んで釣りに行くことは難しく、限られた時間の中で少ないチャンスをどうやってものにするかが重要です。
潮をよめない漁師さんがいないように、釣りのテクニックも大切ですが、より潮をよむ力が大切になってきます。
知っていると知っていないのとでは釣果も大きく変わってきますので、潮のメカニズムを覚えておきましょう。
<干満のメカニズム>

地球が自転している影響で月の引力により月側の海面が引き寄せられ満潮が起こる。
その反対側でも同じようなことが起き、月と直角に位置するところでは干潮が起こる。
太陽にも起潮力というものがあるが地球から、かなり距離があるため月ほどの影響力は無い。
約1日に2回ずつ約6時間ごとに満ちては引いてを繰り返すが毎回、潮位は同じではなく少しずつ変化するため潮流速度も変化する。
干満時間は日毎に約1時間ずつずれていく。
このように潮位が周期的に満ち引きを繰り返す現象を潮汐(ちょうせき)と言う。

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<潮まわりのメカニズム>

月と太陽の関係から、地球は太陽の周りを回っていて月は地球の周りを約30日かけて回るため大潮、中潮、小潮と変わっていく。
新月大潮は地球と太陽の間に月が位置するときに起こり、満月大潮は地球が太陽と月の間に位置するときに起こる。
海面の上昇が最大となり干満の差も大きくなるので潮流の速度が増す。
上弦、下弦小潮は地球を中心に太陽と月が直角の位置にくると起こり互いの引力で打ち消しあうので海面の上昇が抑えられ干満の差も小さくなるので潮流の速度が遅くなる。
大潮は新月満月の数日間、小潮は半月になる前後の数日間に起こる。

 

<ワンポイント>
潮が速くなると海底や表層のプランクトンなどの微生物が流され小魚たちの補食行動が活発になり、フィッシュイーターであるアオリイカの補食行動も活発になり食物連鎖が起こります。
一見、良さそうな大潮ですが瀬戸内や明石海峡周辺では潮が止まることは殆んどなく常に流れているような状態で、干満差の大きい大潮まわりでは潮流が速くなるため潮止まり前後でないと釣りが成立しない事があります。
そのため潮の緩んでいる間にアタリが集中する事が多くアオリイカにとっても激流の中では補食しにくいように思います。
私の経験から大潮まわりは潮止まり前後でないと釣りにならない事が多いため地合いも短時間でアオリイカの捕獲率は低いです。
狙いとして潮止まりを挟んで釣行するようにしています。
中潮や小潮では安定した釣果が期待できますが、長潮や若潮は干満の差が小さく潮の動きも悪いため一般的に好まれない潮まわりです。
しかし、潮流の速いエリアでは流れも緩やかになりアオリイカにとっても補食しやすい状況がうまれるためか活性も高くアオリイカの捕獲率も高いです。
これはエギングシーンだけでなく明石海峡周辺の釣りにおいて共通しているように思います。

ワンポイントとして長潮や若潮では干潮時の潮位が低く満潮時に海中にあった、かけ下がりなどが狙えなくなってしまう。
こういった場合は潮止まりの時間を利用して水深のある場所へ移動することをオススメしますが、普段見ることのできない地形の変化を確認できるチャンスなのでシモリなどの位置を把握しておくと次回からの釣行で役立ちます。
春になり水温が上昇し始めるとアオリイカは産卵のため岸近くまでやってきます。春はシャローの藻場を狙うということは定説ですが干満時に干上がってしまうような藻場では産卵行動をとりませんので、いくら地形の変化に富んだ場所であっても釣果に繋がらないケースが多いです。あくまでも産卵という意識なので補食がメインとなる季節では干潮時に干上がってしまうような浅場までベイトを求めやってくる事があります。
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大平洋側では干満も大切ですが黒潮とお月様の影響がとても大きいです。
黒潮は紀伊水道から大阪側に向かって流れる上り潮と紀伊水道から東京側に向かって流れる下り潮があり、年毎で流れが変わり場所によって上り、下りが良いとされる場所もあります。
海上保安庁のホームページからアクセスできますので水温の低下が厳しい冬場では必ず黒潮の動きをチェックすることが大切です。

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潮まわりではとくに大潮後の中潮は朝夕のマズメが満潮と重なるため良いと言われています。
満月の夜では、お月様の光によってベイトを補食しやすい状況にあり大潮で潮の動きも良く月光に誘われアオリイカの活性も高く警戒心が緩くなります。
更に黒潮の接岸が重なる時ナイトエギングは最高潮を迎えXデーが訪れます。
新月の夜は闇夜を逆手に取り漁港の灯りがあるような場所を狙っています。
闇夜は敬遠される方もいらっしゃいますが、灯りの集魚効果も高くアオリイカの補食回遊を刺激しますのでポイントも絞りやすいです。

<まとめ>
今回「潮まわり、干満のよみ方」というテーマで私なりに紹介させて頂きました。
大平洋、日本海、瀬戸内と地域によって良い潮まわりや時間帯があるようですが日を選んで釣行できない方も多いと思います。
私の経験からアオリイカにとってどの潮が良いのか?ではなく潮まわりによってどう釣り方や場所を変えていくのかが重要だと思っています。
潮を理解することでエギング上達の近道となりますのでしっかり覚えておきましょう。

2015.05.27 10:21
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