EXPERT TECHNIC

Draw4テスター 中野裕夫

近郊ハイプレッシャーエリア攻略

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近郊ハイプレッシャーエリアと聞いて、皆さんはどの様な場所を思い浮かべますか?
僕が真っ先に思い浮かべたのは『漁港』。
車から降りてすぐに釣りができ、磯場などに比べて比較的足場も良く、さらに大人から子供まで年齢を問わず手軽に釣りが楽しめるフィールド。
実際、僕の地元である中紀エリアにある漁港では、春秋のハイシーズンともなれば、休日はもちろんですが、平日にも沢山の釣り人が来られます。
そんなハイプレッシャーの中で1杯でも多くのイカを釣るための自分なりの攻略法ではありますが、皆さんに参考にしていただけたらと思います。

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僕の釣り方は、潮の流れを意識した釣り方がメインになります。
そんな中で、まずは新子の数釣りが楽しめる秋。
ポイントに入りまずキャストするのですが、底取りはしないで表層から探っていきます。
反応がなければもう一段深いレンジを探る、次はボトム付近という風に、徐々に狙うレンジを下げて探っていきます。
その中でイカからの反応があったり、流れの変化があればその場所を重点的に狙っていきます。
Draw4は潮噛みが良く、こういった流れの変化をいち早くアングラーに伝えてくれるエギです。

次にアクションですが、基本キレのあるキビキビとしたアクションを中心に行ない、時々まったりとしたアクションを織り交ぜて誘っていきます。
ですが、先に書かせてもらった様な流れの変化はいつ釣り場に行ってもあるわけではないですよね。
そういう時、デイエギングに限った攻略法として、目に見える障害物(シモリやブレイク、船を繋いでいるアンカーロープなど)を狙っていきます。
その時に一投目から障害物をダイレクトに狙うのではなく、数メートル離した所をトレースして少しずつその距離を詰めて狙っていき、エギの存在に気付いたイカから順番に釣っていけば、上手くいくと一箇所で数杯のイカをキャッチできることもあります。
あと、見落としがちなのが波止の際。
波止に行き足元を見ると沢山の石を積んでいますよね。
それらがブレイクを形成しているので、エギが近くまで来たら回収するのではなく足元まで丁寧に探ってみてください。

思わぬ1杯に出会えるかもしれません。

 

続いて、大物が狙える春。

春といえば藻場。

産卵のためにシャローの藻場に沢山のイカが接岸してきます。
中紀エリアの漁港には春になると大量の海藻が生え、良い産卵場になります。
ここでのポイントセレクトは、藻場付近の潮通しの良い場所!
なぜかと言うと潮の流れに乗ってイカが回遊してくるという自分自身の考えがあるからです。
(これは春だけじゃなく年間を通してそうだと思っています)
基本的な狙い方ですが、秋とは違ってボトム付近を潮の流れに乗せ漂わせるイメージで流していくか、ボトムべったりを狙うことが中心となります。
次にアクションですが、秋とは逆でまったりとした伸びのあるアクション(3Dダート・フラッシュジャンプ)を中心に誘っていきます。
自分自身どんなフィールドに行ってもDraw4の3.5号をメインに使用するのですが、このデカイカ狙いの時期にあえて3号を使用する場合があります。
それは、先に述べた『ボトム付近を潮の流れに乗せて漂わす』釣り方をする時です。
潮の流れが強い時は3.5号で漂わすようなフォールができますが、
さほど流れがない場合、3.5号だと速く着底してしまいそれができません。
そこで3号の出番です。
3号は3.5号よりフォールスピード遅いため、
緩い潮の流れでも上手い具合に漂わす事ができます。
あとロッドの角度やラインテンションのかけ方などを調整しコントロールしてみてください。
なぜそういう釣り方をするのかと思う方もおられるかと思います。
春のデカイカは、秋に生まれて1年間生き残ってきたイカです。
なので当然警戒心も強です。
ですからエギをジックリ見せ『こいつは安心して食べられる獲物』と認識させるためにこういう釣り方をするのです。
それから、人の多いハイプレッシャーエリアの中でも、
海藻が多く生えている場所は案外空いている事も多いです。
そんな時、海藻の切れ目をジックリ通したり、
海藻のポケットなどもピンで落とし込んだりしてみてください。
思わぬモンスターサイズに出会えるかもしれません。

最後に、秋、春関係なしにエギをシャクリ上げた後フォールアクションに移っていくのですが、その時ロッドを無駄に動かさずに、綺麗な安定したフォールを心掛けてくださいね。
この様な釣り方が、僕自身が実戦している近郊ハイプレッシャーエリアの攻略法です。
実際釣り場に行った時の、風や波などの状態にもよると思うので、状況に合わせて参考にして頂けたらと思います。
エギングだけに限らず、釣りに行く際にはフローティングベストやスパイクシューズ、滑らない靴などを身に付け、
波の高い時などは無理をせず安全に釣りを楽しんでください。

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2015.04.16 20:27
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