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Draw4モニター 大浦展仁

夏イカ

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名前の通り夏に釣れるアオリイカ。
夏イカというキーワードは、まだまだ認知度が低く聞き慣れない方も多いと思います。
オフシーズンに思われがちな季節ですが、意外と良いサイズのアオリイカが釣れたりします。
今回は夏イカというテーマで私なりに説明させて頂きたいと思います。

なぜオフシーズン(7~8月)にアオリイカが釣れるのか?
一般的にアオリイカは水温が15度を超えた辺りから産卵を意識し浅場の磯や堤防に接岸し初め、17度を超えた辺りから本格的に産卵行動へ入ります。
6月頃に産み付けられた卵は約1ヶ月程で孵化し9月頃になるとエギを追うようなサイズに成長します。
黒潮の恩恵を受けるエリアや年間を通して水温が高い地域では季節を問わず産卵行動をとっているようです。
そのため一般的なシーズンとはズレが生じ冬から春に孵化したアオリイカが成長し夏に釣れるという事です。

春イカと夏イカ
春のアオリイカは水温が上がりきっていないため動きもスローで、2キロを超えるような大型は警戒心が強く気難しいです。
ボトム付近のゆったりとした誘いが中心で、スラックジャークなどの移動距離を抑えたようなアクションが有効となります。
春イカとは対照的に夏は水温が高く、ベイトも豊富なため、成長過程のアオリイカは食欲旺盛で、ガツガツと捕食行動をとります。
中層から表層付近で抱いてくる事も多く、春はじっくりとフォールで魅せるのに対し夏はダートで魅せるといったイメージでやっています。

ポイント選び
夏は水温が高いので湾奥のような澱んでいる場所は避け、潮通しの良い場所が良いと思います。
夏イカで耳にするサラシ。
サラシとは波が磯などにぶつかってできる泡沫です。
土用波といって夏から秋にかけて大平洋側の海岸に高い波が押し寄せます。
そのうねりによって良いサラシができます。
サラシには酸素やプランクトンが豊富なのでベイトも溜まりやすく、フィッシュイーターであるアオリイカにとって格好の餌場となります。
またサラシによってできた泡沫から影ができ、夏場の強い日射しを嫌うアオリイカにとっては絶好のストラクチャーとなります。
注意点として波の高すぎる日は釣行を控えて下さい。
釣果を追い求める余り、安全に対する意識が散漫になり重大な事故に繋がりかねません。
あくまでも安全第一でお願いします。
6月に入ると私の地元、瀬戸内でもアオリイカが安定して釣れ始めます。
絶対数こそ少ないものの夏イカも楽しむ事ができます。
波の穏やかな瀬戸内にサラシはありませんがアマモが鍵となります。
アマモにはエビやカニなどが多いことから、それらをベイトとする魚が集まります。
また魚にとって日中に身を隠す場所となります。とくに潮通しの良い場所にアマモが生えているような場合は要チェックです。
エギの回収時、カンナに掛かってくるアマモの長さを元にその上をダートで通してくると活性の高いアオリイカが釣れる事も少なくありません。
明石海峡周辺では8月に入るとライトエギングで狙うケンサキイカのシーズンが始まります。
ケンサキイカは群れで回遊することから底までエギを沈める必要はなく中層を攻める方が効率的です。
そういったエギにアオリイカがヒットすることも多く、夏イカの活性の高さが窺えます。

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最後に…
夏のアオリイカはベイトが豊富で水温も高いことから、とても活性が高くやり取りも楽しめます。
勝負が早いことが多いので、1ヵ所で粘って釣るのも良いですが早いテンポで色々な場所をランガンするとより効率的に狙えます。
近年では温暖化の影響で地域によっては40度近くにもなる残暑が続きます。
決して熱中症対策を怠ってはいけません。
こまめに水分補給をして通気性の良い服や帽子を着用し、体調管理を万全に熱い夏のエギングを楽しんで下さい。

2015.07.01 11:31
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